見たのはもう一ヶ月前となってしまいましたが、感想は今頃……。
色々思い出しながらいきたいと思います。
もう、ほとんどの方が観にいったことと思いますが、あらすじを一応簡単に書かせていただきます。
ハーヴァード大学教授のラングドン(トム・ハンクス)は、フランス司法警察のファーシュ(ジャン・レノ)に呼び出されて、ルーブル美術館へ赴く。
そこには、館長のソニエールの不可解な他殺体が横たわっていた。
ラングドンは捜査の協力を依頼されるが、彼は第一容疑者でもあった。
というのも、ソニエールが死の前に残した暗号の中に、ラングドンの名前が入っていたからである。
そこへソニエールの孫の暗号解読官ソフィー(オドレイ・トトゥ)が現れる。
ラングドンの無実を知っていた彼女は、ラングドンを連れて逃走する。
警察の追跡をかわしながら、ソニエールが残した暗号に挑むラングドンとソフィー。
そこには歴史を揺るがす情報と、ソニエールが関わっていた秘密結社の存在がこめられていた。
しかし、彼らの背後には警察だけでなく、宗教団体”オプス・デイ”も迫っていた……。
ここから感想いきたいと思います。かなり手厳しいことも書きますので、映画を楽しんだ方はスルーしてください。
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一言で言うと、脚本がまとまりきれてない、というのが正直な感想です。
監督は一流、役者も一流。それなのに内容に違和感を感じるのはやはり脚本が原因でしょう。
何せ、原作はあの分量なのだから、やっぱり削ったりしなければ到底映画には出来ないことは十分承知しています。
でも、短縮と圧縮では全然違います。この映画は「圧縮」のほうでした。短縮もされてはいましたが。
何もかも出来る限りつめこもうとしすぎてしまって、キャラが薄くなったなと思いました。
特にシラスとアリンガローサが。
原作は、どのキャラも理由があって行動していたように見えたのが、その理由がぼやけて見えにくくなってしまったのが残念。
特にシラス役のポール・ベタニーが上手いからこそ余計に残念。
二番目には、ソフィーとソニエールの間の血縁関係を無くしたのは何でなんでしょうね?
何か問題でもあったんでしょうか?茶釜はむしろ血縁関係という描写を無くした方がややこしいと思うんですがね?
あとは、一般向けになるように地ならししていたというか、キリスト教を深く信仰している人の心証を少しでも良くしようとしているのが見え見えだったと言いましょうか。
でも、きっとこれはどうしようもないことなんでしょうね。
こんなビッグ・プロジェクトで採算をきちんと取らなければいけない映画では、ローマを激怒させたというあの雰囲気そのまま持ち込むことは無理なんでしょう。
でも、やっぱりそのせいで中途半端になってしまったというのも事実なわけでして……。
難しいですねぇ〜。
それにしても、ダン・ブラウンはよっぽどローマに恨みでもあるのでしょうか?(笑)
他にもツッコミポイントとしては、見知らぬ人にいきなりケータイを使わせる、人のいいあんちゃん(ロンドンにて)とか、飛行機の管制官をボコボコに殴るファーシュとか(笑)
それってどうよと心の中で苦笑してしまいましたよ。
図書館に行ってる暇が無いのは分かるがどうよ!いくら刑事でもボコボコにするのはどうよ!
さて、ここからは褒めポイント。
まずは、風景ですよね。
茶釜は今年の3月に実際にパリに行ってきたので、何だかホクホクしてしまいました。
サモトラケのニケとか、モナ・リザとか岩窟の聖母とか実際に見ました。
モナ・リザは実際は小さかったです。大きな作品なのかな?と勝手に思ってたのですが、縦50×横30くらいなのかな?
またルーブルに行きたくなりました。
最後の方のシーンで、ラングドンが泊まっていたリッツホテル辺りも歩きましたし。
ちなみにリッツホテルは五つ星です。このやろうラングドンめ、何てちょっと思ってみたり(笑)
あとは、原作を読んでいたとき、最後のシーンがどうしても想像つかなかったんです。
映画を見て納得しました。なるほどって。
マグダラのマリアはそこに眠ってるのかって。
ダ・ヴィンチ・コードは映画そのものを楽しむというよりも、原作の映像的な補足という感じに茶釜は捉えました。
それにしても、どうせなら前後編とか、三部作にしたほうが質は上がったんじゃないかなぁ、と茶釜は思えて仕方ありません。
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