期待と不安半分ずつで行った「デスノート」。
あの複雑な話を案外上手くまとめてたんじゃないかと思ってます。何より、映像が中々にカッコよかった^^
あらすじを一応簡単に描かせていただきます。
天才的な大学生・夜神月(やがみ らいと)(藤原竜也)は、ある時その中に名前を書くだけで人を殺すことができる「DEATH NOTE」をノートを拾う。
その時から、彼は犯罪者の裁きを始めだす。
しかし、不可解な犯罪者の大量死を警察が見逃すはずがなく、彼らはやはり天才と称せられる探偵・L(松山ケンイチ)を投入する。
そこから、夜神月=キラとLの頭脳戦が始まる。
そして、それを「DEATH NOTE」の落とし主である、死神リュークは楽しみながら月のそばで傍観する……。
ここからネタばれ満載の感想いきたいと思います。
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茶釜が高校にいた時、この「DEATH NOTE」が学校で結構はやりました。
例に漏れず茶釜も読んでいました。
で、映画化。始めに脳裏によぎったのは「大丈夫なのかぁ?」という不安でした。
何せ原作は非常に緻密&情報が文字でなきゃ頭に入らないくらい多く複雑だからです。
しかも、映画オリジナルキャラが出るということで、不安は益々募ってました。
そんな感じで少々ドキドキしながら観にいったわけですが、案外良かったです。
むしろ、「ダ・ヴィンチ・コード」よりも面白かったです。
まず一番初めに思ったのは、カメラワークが凝ってることですね。
一番初めの、夜の都市部を写すシーン。あれはきっと死神から見た東京なんじゃないかと勝手に思ってます。
そして、心臓麻痺で次々に倒れていく人たちの演技力。何だかみなさん、楽しそうでした(笑)
すごく気合が入ってることが、画面の端々から伝わってきました。
続いて役者、月役の藤原竜也くんは、やっぱり上手い。表情一つ取っても隙というかたるみがないのが良かったですね。
リュークは、公開前に「パペットだったらどうしよう」などと冗談半分で語り合ってましたが、CGでした。当たり前か。
パンフレットいわく、目標はロード・オブ・ザ・リングとのこと。
あえて言わせてもらえば、まだまだかな〜……。(えらそう)
というのは、「ロード〜」自体ファンタジーの世界だったから、ゴラムも変に浮かなかった。
でも「DEATH NOTE」は現実世界だから、リュークは悪い意味で浮いてしまった。「あ……CGだ」って感じに。
異質な存在ということを、主張しつつもCGの産物ではなく、そこに存在していると感じさせてくれる質感が、まだリュークには足りなかったです。
いつかCG技術もそこまで進歩するのかなぁ?
でも、リューク役の中村獅童さんの声はイメージぴったりでビックリ。
あのしゃがれた声。リュークはしゃがれてなきゃ!パバロッティみたいな美声のリュークはいやだ(笑)
Lは、意外なまでに合ってましたね。好感度大です。
L役の松山ケンイチくんには、「ナナ」のシンが全然見た目合ってなかったというイメージが強すぎたので心配していたのです、実は(オイオイ)
いや〜、役者は化ける!
あのボソボソしゃべり方とか、お菓子大好きなところとか。
個人的にお気に入りのシーンは、ケーキとかを串刺しにして、月パパに勧めるシーンです。
月パパこと、総一郎さんは、実はそこまで映画版納得してません。
なぜかといえば、鹿賀丈史さんにしか見えなかったからです(爆)
いい意味でも悪い意味でも存在感のある役者さんだからですかね。でもやっぱり上手い。上手いから最後には気にならなくなってしまいました。
反対にイメージ合いすぎてて怖くなったのはワタリです。もちろん褒め言葉です。
ちょっと滑舌悪いのがまた可愛らしかったです。
こうしていいなぁと思う人がいれば、当然「ん〜」と思わざるをえない役もあるわけでして……。
まずはミサ。彼女には素朴な疑問が。「なぜ金髪じゃないのか?」
それはいいとして、もうちょっと頭の軽さと、それに相反する小賢しさが同居している感じが欲しかったです。
頭が軽くなりきれてなく、かといって小賢しさがあるように見えるかというとそうでもなく、中途半端と感じてしまいました。
まぁ、ミサは後編が主な出番らしいので、そこでどうなってるかが楽しみです。
続いて南空ナオミ。彼女に関しては、どうしてここまでキャラを崩さなければいけなかったのかが分かりません(汗)
原作の彼女が少しかわいそうなくらいのキャラの崩れよう……。
あそこまでマッドで執念深いキャラにしなくてもよかったのでは〜?と茶釜は思ってしまいました。
あ、レイもどうしてもFBIには見えませんでした。というよりも、そもそも日系に見えなかったという……。
キャラクターとかは、「DEATH NOTE」という作品に珍しく(笑)誠実な役で、いいキャラしてるのに。
そして、聖書の句を言うところも何だかな〜?非常にわざとくさいと思ったのは私だけでしょうか?
最後に、最大級に物申したいのが、映画オリジナルヒロインの秋野詩織。
茶釜と友人の見解としては、
「原作とおりだと月は絶対アクが強すぎて受け入れられがたいから、オリジナルヒロインを出して、
彼女のためにデスノートを使うという方向に変えたんじゃないかな?それなら、彼女がいても構わない」でした。
こんな見方をしていたのは、当時CMで月が詩織を抱きしめて泣くシーンが流れていたからです。
つまり、原作のブラックさを少し緩和して、ホワイト要素を入れるためではないか?という具合にです。
しかし、実際は月自身が、彼女を手にかけるという……。
おーい!原作よりブラック要素増してまっせ!!
この展開にはビックリでした。
そして同時に茶釜と友人は「ブラックのまま突き進んでいくなら、オリジナルヒロインいらなかったんでない?」という結論にいきついたわけです。
あと、病院のシーンも思わせぶりでしたが、何も意味はなかったんでしょうかね?
む〜、疑問が残る。
ここまで結構ボロクソに言って来ましたが、茶釜はかなりこの映画の出来に満足してます^^
映像もスタイリッシュだったし。後半が楽しみです。
それにしても、犯罪者の名前を一つ書くたびにページをめくる月に「もったいない!」とつっこんだのは茶釜だけでしょうか?
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